ビザ VISA とビザ・インターナショナル
ビザ・インターナショナル
ビザ VISA のブランドを管理し、金融機関にサービスを提供しているのは、ビザ・インターナショナルという国際的な非営利組織です。
ビザ・インターナショナルは、日本の 200 社以上を含む世界 21000 社の金融機関から構成されています。
ビザ・インターナショナルが成功した理由
ビザ・インターナショナルが成功した理由は、3 つあると言われています。
- 徹底したビザ VISA ブランドの管理
- 各事業地域の金融機関の CM 製作に協力したり、オリンピックに協賛したりして、ビザ VISA ブランドの認知度の向上を目指す
- 高度な決済システムの構築
- 高性能のコンピューターを導入するなどのインフラ整備に積極的な投資を行い、世界中で瞬時に決済できるようにする
- 厳しいルールの存在
- クレジットカードのデザインや金融機関の資格に、世界中で統一された細かい基準を設けている
ビザ・インターナショナルの歴史
ビザ・インターナショナルの歴史は、以下のようになります。
| 1970 年代 | 世界中で相互運用可能な電子決済システムを構築し、 店頭の端末でクレジットカードの磁気情報を読取る |
| 1980 年代 | 手紙や電話による通信販売取引が増加する |
| 1990 年代 | パソコンによる通信販売取引が増加する |
| 2000 年代 | 携帯電話による通信販売取引が増加する |
バンクアメリカードの誕生
1958 年にアメリカン・エキスプレスは、全米のホテル・レストラン・ガソリンスタンドなどで使える T & E カードを発行しました。
同年、バンクオブアメリカは旅行関連以外の日常生活でも支払可能なバンクアメリカードを発行しましたが、カリフォルニア州でしか利用できませんでした。
バンクアメリカードの普及
1966 年にバンクオブアメリカは、全米各地の金融機関に対して、各地域のバンクアメリカードの発行と加盟店開拓の権利を独占的に与える契約をしました。
当時のアメリカには州際規制があり、州の概念のないクレジットカードは短期間のうちに利用者が増えました。
この年のバンクアメリカードの発行枚数は、200 万枚以上でした。
NBI の設立
1970 年に NBI(National Bankamericard Incorporated) という非営利組織が設立されました。
バンクアメリカードは海外にも展開を始めましたが、国ごとに異なる名称となりました。
また、ある国で 1 つの銀行が加盟すると他行は見送るという状況が生まれ、今一つ普及しませんでした。
一方、1973 年に NBI は世界初の電子承認システム BASE-I を開発し、アメリカ国内であれば加盟店もカード会員も 24 時間承認されるようになりました。
IBANCO の設立
NBI はアメリカ国内を対象としていましたが、1974 年にアメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・アジアなどの金融機関から成る IBANCO(International BANkamericard COrporation) が設立されました。
1973 年、「ビザ VISA」が世界共通の名称として統一され、IBANCO はビザ・インターナショナルと名称を変えました。
「ビザ VISA」の名称に決定した理由は、短くて分かりやすく、どの言語でも発音しやすいからでした。
ビザ・インターナショナルと世界の地域
ビザ・インターナショナルは、世界を 6 つの地域に分割して業務を行っています。
- アメリカ
- カナダ
- ラテンアメリカ
- ヨーロッパ
- 中欧・東欧・中東・アフリカ
- アジア太平洋
地域本部は現地にあり、日本を含むアジア太平洋地域の本部はシンガポールです。
サンフランシスコには、アメリカを担当する VisaUSA の本部と各地域を統括する中枢部門などがあります。
金融機関がビザ・インターナショナルに加入する理由
金融機関がビザ・インターナショナルに加入する理由は、以下の 4 つがあります。
- ビザ VISA は、世界的なブランドである
- ビザ・インターナショナルは、高度な決済システムを構築している
- ビザ・インターナショナルは、決済業務を請負っている
- ビザ・インターナショナルは、クレジットカードについての豊富なノウハウを持っている
ビザインターナショナルの金融機関へのサービス
ビザインターナショナルは、金融機関へ以下のサービスを提供しています。
- ネットワークの管理
- データ処理
- クリアリング
- 認証業務
- ブランドの管理
- クレジットカードのデザインの承認
- IC カードのコンサルティング
- リスクの管理
- カード犯罪などの情報の共有
- 警察への協力
ビザ VISA のクレジットカードのデザイン
ビザ VISA のクレジットカードでは、デザインの以下の位置は厳密に定められています。
- ビザ VISA のロゴマーク
- ホログラム
- エンボス
券面の約 80 % はビザ・インターナショナルの規則で配置が決まっているので、金融機関が自由にデザインできるのは 20 % 程度です。
VISA ジャパングループ
VISA ジャパングループは、銀行系金融機関 206 社とノンバンク 5 社から構成されます。
- 銀行系金融機関 206 社
- プリンシパルメンバー 6 社
- 三井住友カード
- ディーシーカード DC
- ユーシーカード UC
- UFJ カード
- バンクカードサービス
- 協同クレジットサービス
- アソシエイト(プリンシパルメンバーの系列会社)200 社
- プリンシパルメンバー 6 社
- ノンバンク 5 社
- スペシャルライセンシー 5 社
- 日本信販
- オーエムシー OMC
- クレディセゾン
- イオンクレジットサービス
- トヨタファイナンス
- スペシャルライセンシー 5 社
Kei-Credit トライアル
Kei-Credit トライアルは携帯電話による決済実験として、次の企業の共同により 2002 年 3 月中旬から 2003 年 8 月 15 日まで実施されました。
- ビザ・インターナショナル
- 三井住友カード
- JCB
- ユーシーカード UC
- トヨタファイナンス
- KDDI
Kei-Credit トライアルの内容は、以下の通りです。
- KDDI の第 3 世代携帯電話 CDMA2000 1x に UIM(User Identify Module) を組込んで、クレジットカードとする
- 19 都府県 2000 人のモニター
- 実店鋪(224 店)とインターネット上(30 店)の決済
