JIS-1 型クレジットカード
JIS-1 規格でも JIS-2 規格でも、クレジットカードには黒い 1 本の磁気ストライプが貼り付けられていますが、JIS-1 型クレジットカードの磁気ストライプは、トラック 1, 2, 3 に区切られています。
| トラック | 1 インチ当たりのデータ記録密度 | 保持データ |
|---|---|---|
| 1 | 210 ビット | 79 個の 6 ビットデータとパリティビット(奇数パリティ) |
| 2 | 75 ビット | 40 個の 4 ビットデータとパリティビット(奇数パリティ) |
| 3 | 210 ビット | 107 個の 4 ビットデータとパリティビット(奇数パリティ) |
表のパリティビットとは「誤り検出用のデータ」のことで、データとパリティに含まれる 1 の数を奇数や偶数に調節します。
奇数パリティの場合、データとパリティに含まれる 1 の数が奇数でなければ、データが破損していることになります。
一般的には、トラック 1 と 2 に読出専用データが格納されていて、トラック 3 は PIN (暗証番号 Personal Identification Number) コードのように後で書換える認証データが暗号化されて記録されます。
ビザ VISA やマスターカード MasterCard などの国際ブランドの付いたクレジットカードと、日本国内の信販系クレジットカードが 1 枚になったものがあります。
これは以下のように情報が記録されているので、カードリーダーを通す向きを変えることにより、両方の機能を果たせるのです。
- 裏面に JIS-1 規格で国際ブランドのクレジットカード情報を記録
- 表面に JIS-2 規格で信販系のクレジットカード情報を記録
ただし、ビザ VISA とマスターカード MasterCard が共存したり 2 つの信販会社が共存したりするクレジットカードはありません。
また、JIS-1 型クレジットカードでは、CVV (カード検証値 Card Verification Value) と呼ばれる 3 桁の数字がトラック 2 に記録され、印刷もされています。
CVV は、クレジットカードの発行会社が任意に生成する暗号化キーを用いてカード番号や有効期限などをトリプル DES で暗号化したもので、インターネットで利用するときに入力を促されることが増えています。
暗号化キーが分からなければ、カード番号や有効期限から CVV を得ることはできないので、クレジットカードの偽造や不正使用を抑止することができます。
